ウイルスと共存する時代に知っておくべき知識とは?

2020年11月14日

ウィルスとは何か?

新型コロナウイルスの感染拡大で、私が勤める会社も在宅勤務や時差出勤の対応を奨励し出した。
正直言って在宅勤務に至っては快適としか言いようがない!😀
通勤🚋や出張🚅にかかるコスト🕔というものが改めてよく分かった今日この頃です。

そんなこんなで、『書棚の整理』という常時後回し作業まで積極的にこなしていると、
かなり前に購入した雑誌Newtonにウィルスの記事が掲載されていたので、
今回はその内容を要約してみたいと思います。

Newton 第2特集 ウイルスとは何か?
生物と同じ素材からなる“エイリアン”にせまる引用元:GRAPHIC SCIENCE MAGAZINE ニュートン 2011/2号

細胞とウイルスの違い

ウイルスは『細胞の断片』のような存在なので、細胞のようにみずから増殖することができません。

細胞には核というものがあって、その周りに生命活動を営むための様々な器官が取り巻いており、
さらにその外側を細胞膜で覆われていて、ウイルスよりも圧倒的に大きい構造を持っています。

対してウイルスは、生物と非生物の中間的存在で、非常に単純な構造と言えます。

ウィルスはどのようにして増殖するのか?

ではどうやってウイルスは増殖するのでしょうか?

それは、細胞が外にある必要な物質を中に取り入れるしくみ(エンドサイトーシス)を
利用するのだそうです。

つまり、細胞にとって自分が必要な物質だと勘違いさせて侵入するということになります。👽

細胞内に侵入したウイルスは自分の設計図であるRNAを放出し、
侵入した細胞を、自分自身を大量生産する工場にしてしまいます。

大量生産されたウイルスは、細胞を飛び出し、さらに次の細胞へと接触し侵入を繰り返します。😱

このようにしてウイルスは爆発的に増殖するわけです。😷

ウイルスは形を変えて侵入の隙を伺っている

ヒトには、病原体に対抗するための2種類の免疫があります。

体内に侵入したあらゆる異物に反応(攻撃)する『自然免疫』と
過去に経験したことのある病原体に反応する『獲得免疫』です。

コロナウイルスのワクチン開発💉が急がれますが、これは毒性を弱めたウイルスや
感染力を失わせたウイルスのことを指し、獲得免疫のしくみを利用して感染しにくくするわけです。

では、なぜ獲得免疫を持つはずのウイルスに再び感染してしまうのでしょうか?



先ず、遺伝子情報を保存する場所として下の2つがあります。

  • DNA(デオキシリボ核酸):遺伝子情報を蓄積し保存する
  • RNA(リボ核酸):一時的に情報を保持

ウイルスは、自分の設計図をDNAに記録するタイプとRNAに記録するタイプが存在します。
ところが、RNAにはコピーミスが起こりやすいという問題点があり、DNAのようにコピーミスを
修復する能力がありません。🤖

RNAのコピーミスによって変異するウイルスには獲得免疫は反応せず、自然免疫のみで対抗しなければならず、結果として感染しやすくなります。😷

もう一つの脅威として、二つの異なるウィルスが偶然一つの細胞に侵入することで、混ざり合って組み立てられる新型の誕生である。
RNAのコピーミスとは違って、非常に大きな変化を遂げた未知のウィルス👾となる。

特に現代社会では、さまざまな生物が地球規模で移動しているため未知のウイルスが生まれやすい環境なのだそうです。

過去を遡れば、幾度となく感染症のパンデミック(世界的大流行)が人類を脅かしています。

一方でウイルスを使った実験によって、医療技術が大きく進歩しているのも事実です。

我々人類も、ウイルスと共存するための知恵を備えていくしかないのも知れませんね。