老人と電子マネー

2020年11月3日

おじいさんには敷居が高い電子マネー

久しぶりに実家に帰ると、80歳を超える私の父が、よく行く薬局の店員さんから電子マネーの支払いがお得ですよと勧められたといって、お店でもらってきたパンフレットを持ってきた。見てみるとdポイントが貯まるポイントカードの申込書でした。どうやら私の父は、これにお金がチャージできると勘違いしているらしいのですが、長年現金払いしか経験のない父には説明をしてもイマイチピンときていませんでした。確かに現金派のお年寄りの方にとって、いろいろある(ありすぎる?)電子マネーの中から自分に合ったものを選ぶというのはかなりハードルが高いことかも知れないと思ったので、父が持つならどの電子マネーがいいか調べてみることにしました。最近では衛生面からも現金の受渡しはできるだけ生活の中から排除することが望ましいので、一考の価値ありです。



というわけで、私が出した結論から先に言うと、イコカを選択しました。
(東日本ならスイカ)その理由は以下の3つです。使える範囲
まず父がよく使っているお店で一通り利用できるという点です。
80過ぎのおじいちゃんなので、それ程行動範囲が広いわけではありませんが、少なくとも今使っているお店で使えるかどうかと、それ以外でも使える可能性が高いという点に着目しました。

安全性

一度に2万円までしかチャージできませんので、仮に落としたとしても、最大損益は2万円までの残高とデポジットの五百円となります。どちらかというと父は、おでこの上に引っ掛けたメガネを探しているタイプなので、財布を持ち歩くよりも安全性かもしれませんね。



利便性

PayPayのようにスマホの操作が必要なものは、利便性の面から全て外しました。イコカならコンビニで店員さんにお願いして支払い時に残高が不足して入ればチャージしてもらえますし、最寄駅で駅員さんに聞けば教えてくれます。これくらいはお願いしてもバチはあたらないでしょう。

わたしが80過ぎ&現金派の父に選んだ電子マネーの選択基準は以上ですが、使われる方の生活パターンによっても選択肢は変わってくると思います。

この先、電子マネーを使い慣れた世代が高齢化して行くわけですから紙幣や硬貨といったものに触れる機会がどんどん少なくなって行くでしょう。

次に紙幣がリニューアルされるときはやってくるのでしょうか?